基礎編「クリエイティブの大量生産化」

クリエイティブは大量生産できない

はずなのに、それを可能にしているのがソフトウェアテクノロジ−です。しかしこれは一見可能に見えるだけで、実際にはそんなにたいそうなものはこしらえられないのですが、ぱっと見てたいそうなものは作れます。これがここでいう大量生産にあたるのです。

そしてクリエイティブを補助するツールとしてこれらが存在するという認識が一般的だと思いますが、これらをクリエイティブだと定義するケースと、これらはソフトが作ったものだという認識を強くするケースと二通りが今後の主流になるでしょう。つまりソフトウェアによる作り方を知っている人にとってそれは簡単に作れてしまい、知らない人はいつまでたっても作れないというまさに情報格差が生じる事になります。
作れる、作れないがソフトウェアの機能を知っている、知らない、で結果がでてしまっては、どうしようもなく、レベルも低い話になってしまいます。

ソフトウェアリミッターがかかる。

よく相手側から、「Photoshopのこの機能を使えば出来ますよね?」であるとか、「Flashに別のFlashを読み込むようにすれば、そこだけ簡単に変更できますよね?」といったかなり具体的な意見(指示?)を聞く事も多くなって来ています。

これらをクリエイティブと呼ぶにはやはり抵抗があるでしょう。
つまり創造力はソフトウェアの持つ機能に完全にリミッターがかけられてしまっていることになるのです。この状況をクリエイターは強く念頭におかなければならないでしょう。最近私もすぐにこのソフトウェアリミッターが働くので良くないなと思いますが、仕事なのである程度のリミッターは良いことも多くはあります。
しかし本来創造力とはそんなものではないはずです。

追記
我々は、デジタル化の恩恵としてソフトウェアによる効率アップが可能となっている反面、本来やらなくてもいい作業をよくやっています。「手描きでいいです か?」という台詞がそれを端的に物語っています。言い換えれば、手描き(手書き)じゃまるでダメかのような風潮があります。文章はWordで、表はExcelで、資料はパワポで、ラフデザインはイラレで、といったように、手書きは手描きの時点でほぼNGといった観念です。もちろんデータ化したほうが効率がいいときもたくさんあります。ですが、いまやっているなんでもかんでもをソフトウェア化(あえてそう言います)するのは、余計な作業を増やしている可能性もあるのです。

コピーなどは、メモをとる手間をなくしましたが、メモをとる能力を人間から奪っているとも考えられ、手書きの手間を価値として商機ととらえるなど、新たな動きがある一方で、デジタルで作られるものの価値は低くなるばかりです。

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About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

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