吾妻ひでお作「チョッキン」に見る「お金」論とは?

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「チョッキン」という吾妻ひでおの漫画をご存知でしょうか? 吾妻ひでおの作品としてはそんなに大きく取り上げられることが少ないように思えます。しかも年代も相当なものです。

チョッキンはドケチだけど大金持ちという主人公が繰り広げるドタバタコメディ漫画で、ヒロインの絵美ちゃんの可愛さや、チョッキンのドケチキャラ徹底ぶりと、実は金持ちっぷり(ちょっと当時のレートな雰囲気はありますが)なところのギャップと下らなさが見所のマンガです。

私は日々パチンコで小銭を稼いだり、数千円ちょいちょい負けたりしている方と、日々数億を動かし、ボーナスも数千万円というトレーダーが基本的には同じ、と思っている人なので、このチョッキンの行動は新鮮に見えて、かつ分析対象として興味深いのです。

チョッキンは、大金持ちですがふだんの生活はあまりのケチさに超貧乏なのです。
つまり、お金を貯める(幸せへの目的)=超ドケチ生活を送る(幸せになる方法)=超貧乏生活(が具体的な手段)
という思考です。これはぼくの考察ですが、チョッキンはお金持ちになりたいのではなく、お金が好きで、お金が貯まっていくことに最高の幸せを感じる人なのです。

「ケチ=金持ち」というのもベーシックです。ケチだから散財せず金が貯まるのであり、金が貯まるからケチモードが発動するのです。よく金は使ってさらなる価値を生み出す的な指南本がありますが、あれは優秀だから出来るのであって、凡夫が金持ちになるにはケチに徹するコトと考えるのは容易に理解できるでしょう。

では、チョッキンはアホウなのかというと、吾妻ひでおの漫画なのでアホウの方がもちろん面白いですが、結構デキるのです(例えば暗算が得意=お金勘定に役立つ)。このバランス感覚が、吾妻コミックのセンスなのですが、チョッキンもここぞという時はお金を使います。

この「ここぞという時に使う」バランス感覚がこれまた良く言われる、「使うところは使う、シメるところはシメる。」という、まるで良い経営者の手本のような優れている方というイメージですが、シメるところに少し変質的に美学を感じるのがチョッキンなのでしょう。

 お金持ちになるというコトよりも、ケチになることへの執着心が人のこころを射抜くのです。

 思うに現代の人はその巧みなマーケティング戦略によって、ケチと節約と消費のバランスが麻痺させられています。特に若者は、自分の気に入ったモノにはお金をかけるという傾向があるそうです。普段はマックのクーポンや、1円単位でTポイントをためるのに、気に入ったアイテムにはドンと使うというのです。

かたや、ケチ生活の割に貯金はしない、クレジット(貸し出し利子がつくのに)に対して抵抗感はない、非接触型IC少額決済カードやナナ子カードには常に2~3千円くらいは入れておいたり、運動不足だからといってお金を払ってスポーツクラブで身体を動かしたり(本来どこでも身体を動かそうと思えば動かせるはずです)、といった矛盾っぷりもあります。

お金の仕組みを知らない限り、お金を使いこなす事は出来ないと思います。
しかも、義務教育では、お金のコトはほとんど教えてくれません。

ここでいうぼくの「お金を使いこなす」ということは、投資とか、賢い消費(言葉が矛盾しています)などといった意味ではありません。

お金はツールなのです。生きていく上での単なるツールだと思うのです。

こう考えれば、妙に貯め込んだり、妙に浪費したりしても、そんなに落ち込まなくていいでしょう。

カッターの切れがちょっと悪くなったな、程度です。
靴底がちょっと減っちゃったな、程度です。
このボールペンは書き心地いいな、程度です。

ちょっと考えるとかなりどうでもいいことにみなさんはお金を使っているでしょう。
まあ、その程度のものです。どうでもいいことに使う程度のツールなのです。

ツールとして使いこなすにはどのような勉強が必要なのでしょうか?
それは、ここまで言ってお金の使い方をマスターしている訳でもなく、さんざんえらそうなコトを書いている僕もこれから考えたいと思います。

▼チョッキンについて詳しいエントリー発見
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yoion/henmi/azma08.htm

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About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

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