改めてYouTubeのスゴサと収益性について考えてみた

YouTube は、もうなくてならないメディアのくせに、いまだユーザーに課金を申し付けない謙虚なメディアでもある

vimeoや、youku、Dairymotion、ニコ動なども、もちろんがんばっているが、やはりGoogle資本下の「ようつべ」には今後もかなわない気がする。

まずはそのさばきっぷり。
1GBの映像ファイルを「うち」の感覚的にはアッという間にアップロード、エンコードをこなしてくれる。わがMacで最もストレージ容量を食っている動画を 編集、一本化し、ひそかにクラウドバックアップとして利用しようともくろんでいるのは、ぼくだけでなく多くのユーザー(既に)もそうしているだろう。

しかし、ネットでいろいろ調べても特別なテクノロジーをYouTubeが使っている気配はない。アップロード、エンコード、配信は、いずれも負荷分散がポイントだと思うがこの分野のテクノロジーは「熱い」らしく、分散はそんなにたいそうなことではないらしい(調べ不足だったら申し訳ない)。もちろん早くから動 画投稿共有サイトとして君臨していたYouTubeなのだからそのノウハウは磨かれまくっているとは思う。

YouTube 公式ブログによると、アップされる動画は1分間に60時間分を超え、1日の動画視聴回数は40億回!となっている(これは他のメディアがそれだけ時間を奪われていることの証明でもあるのだが…)。
このデータを格納し、アップロード、エンコード、配信をしているというのだから、そのスループットとストレージングは想像を超える。

もちろんそれだけのシステムを支えるのに、莫大なコストがかかっている。
ゆえ、収益性は大事である。今後YouTubeはこの巨大なシステム維持をどうやってのけるのかに非常に興味があるのでこのエントリーとなったわけであります。

最近YouTube広告で稼ぐ人続出!的な紹介記事の増加や、動画再生時の広告表示が多くなってきたことに注目してみる。
これは、Youtubeパートナーになると、自分のオリジナル動画に対して広告収入が得られる仕組みが一般に浸透してきたのだろう。1つ1つの動画をメディア化することによって、収益性を広く薄く確保し、この莫大なシステム維持に役立てようとする発想はGoogle的にもお家芸である。もちろん以前から 企業向けの広告プランもあったが、これだけでシステム維持は不可能だと思っている。

一方、この弊害として再生数稼ぎに走るユーザーも増えている。
サムネイル詐欺と呼ばれる手法や、タイトルにさも見たくなるようなコピー(【閲覧注意!】とか…)をつけ、実際の動画は到底その期待度とはかけ離れているといった投稿も目立ってきている。もちろん、そんな動画はコメントも評価も低くなるのだが、再生回数がイッてしまうだけに、上位表示もされやすいかに見える。

YouTubeに暗雲がかかるイメージ

YouTubeごっこ

最近、中学生によるいじめ動画がアップされていたという記事をいくつか見た。この中学生は過激な映像によってアクセス数がアップするのを期待した、という旨を語って いる。この中学生が広告収入を増やそうとしていたわけではないかもしれないが、アクセスアップのために安直に過激な動画や、前述のサムネイル詐欺といった例が増えていることが動画投稿サイト自体への規制にならないかと危惧している。

オリジナル動画(面白いが、下世話なものも大量に含まれる)→広告収益増加→YouTube のシステム維持、という構図はあまりよろしくない。
結果としてユーザーは見たくもない広告をより多く見せられるので、ストレスもたまる。インターネットでは数秒という時間すらかなりイライラする。テレビのようにだらだら見るものではないので、15秒が異常に長く感じられるのはみなさまも同感だと思う。

また、GIGAZINE の「未来への暴言」に書かれていたエピソード(詳しくは下記本書にて)で、
http://www.amazon.co.jp/dp/4023308714

投稿公開していた動画が削除され、抗議後「すぐに復活」した点について下記のようなことを述べている。

YouTubeは投稿削除依頼があった動画を実際には削除せず、とっておいて、著作権が切れたら公開することによって将来的な収益の確保を考えているのではないか?
というものだ。
もし、そうであれば、膨大な著作権違反(現時点では)の動画がYouTubeには集約されており、著作権が切れた段階で有料視聴公開を開始すれば、昔懐かしの超貴重な動画ライブラリーが一丁上がりというわけいはいかないか?

Googleならやってのけそうな気がするが、それには時間がかかりすぎる。
では、どうやってYouTubeはこの巨大システムを維持し続けるのか?

YouTube の利用方法を動画配信から動画ストレージという機能による課金が私はありだと思う。

いままで通り、配信ユーザーには広告で収益を。動画ストレージユーザー(もちろん著作権違反はNG)には単純に容量課金も有りだと思う。実際わが家のHDDを消費していて、なおかつどこにもやり場のないデータは映像データに他ならない。
あれだけアップロードとエンコードと配信技術が便利だと、動画データはYouTubeにアップしておけば間違いない!と思ってしまう。

YouTube がなくなったらえらい困ってしまうユーザーのことを考えると、広告を我慢して見続けるか、一部のユーザがお金を出すしかないように思う。

最近はライブ配信サービスも始めて、USTREAM、ニコ生といったサービスとも競合してきている。
YouTube のサービスが今後どのような収益で維持されるのか非常に気になる。

でも、いまさら課金します!ってすんごい言いづらいだろうなー。

最後にYouTubeの公式サイトでこんな記述があったので引用。

YouTube の事業性
Google ではサービス別の収益は公表していません。YouTube には適切なビジネス モデルがあり、ビジネスも順調に成長しています。

なので、今のところは心配ないようです。

 

関連エントリー
YouTubeの脅威 ~改めて
https://www.maltiman.com/?p=235

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About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

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