【残念なお知らせ】新聞紙に終止符をうつ時が来た

新聞の終焉イメージ

20年以上お世話になった新聞についに引導を渡すときがきた。販売店にもある程度予告を出していた。契約はまだ残っているが、次の更新はしないと言ってくれと告げてある。もう、ビール券やら、ズーラシアの入場券やら、洗剤やら、お米やら…。

そう、もうそれらも含めおうちには何も届かなくなるのだ…。
何年か前から検討を始めていた。思い起こせば、二十歳のとき。新聞くらい読まないとなぁ…。
と一人暮らしを始めたと同時にはじめた購読。電車の中でスマートに縦折りで新聞を読む自分の姿に陶酔していた。

あれから、時は経った。
時代は変わった。
(ちなみに私はいろいろな新聞をとっているので別に●●派とかではない)

記事に価値を見いだそうと選別を初めたあたりから、地域版、そして、人生相談くらいしか、もう面白くなくなったのだ。
時代の変わり目を追いかけてきたメディアが、メディア自身がこれだけ変わるとは誰が予測できただろう?

そう、ぼくはもう、社会人として知っていなければ恥ずかしくていられない情報など、
「ない!」
ということになってしまったのだ…。

もう情報はちまたに溢れかえり、個人の処理能力を完全に超えている。自分が好きな、興味のあることですでにお腹いっぱいになってしまう。では、大局や世の大きな流れはどうでもよいのか?と問われるが、

それがなんと「どうでもよくなってしまった」のだ。別に政治に興味がなくなったわけではない。ダウ平均に興味がなくなったわけではない。バーナンキの言動に、明日は株価が下がるなあ…。
とかいうことは、興味があれば、必要になれば、手に入れる事が出来るから。

という、「いつでも出そうと思えば出せるんだぜ~」状態になったから、というのも大きな理由である。

販売店と印刷工場を断腸の思いでちょん切って、仮に電子版課金をメインにシフトしたとしよう。しかし、それでメディア価値をどこまで高められるか分からない。電子版にしたとたん、あらゆるインターネット情報を敵にまわしてしのぎを削らなくてはならなくなる。

それだけの覚悟が新聞社にあるか?

つまり紙としての威厳を保つ為に収益体制を大きく変えるか、紙を捨てて、電子版という荒波の海へ出航していくのか。それはどちらも厳しい道なのだ。

新聞の終焉を読む男
(▲もはや新聞を持ったイケてるビジネスマン像は完全に過去のものとなった)

どうすればようのだろう?

別れるものの末路を憂う。

まずは情報量としての限界がある、紙という触感をどうするか?紙は、個人がダウンロードして印刷できるようにする。ベースは電子版にして、利用者が選択できるようにすればよい。何で見るかは、ユーザーが決めるというはどうだろう?
印刷は自己負担というわけ。そのかわりPrint CSSをきちんとかけて、紙の新聞を忠実に再現したレイアウトにはしてほしい。

朝起きたら郵便受けに新聞が入っていないとイヤだ!という人は、一部あたり1000円という高額な料金でうけとることもできる。もはや、「紙の新聞をとる」ということは金持ちのステータスとなるだろう。

より現実的なラインは下記だ。

記事閲覧プラン パケホーダイならぬ、ヨミホーダイ!を設定。記事を読む量で課金するタイプの従量課金プランもいいだろう。が、それも過渡的なもので、最終的には、
読み放題で、過去記事検索、クリッピングが出来るプレミアメンバー。
クリッピングのみ出来ないスタンダードメンバー。
ヘッドラインとサマリーくらいしか読めないミニマムメンバー。
といった3プランくらいな感じが現実的だろう。

広告はネットのようなバナーとリスティング、記事広告タイアップがあれば充分だろう。メディアとしてのブランド力を広告に利用しない手はない。記事広告はもちろん無料で読める。印刷と配送というコストがなくなったので広告は安くしてもいいだろう。
※ただ15段!とかはもうなくなる。

記事のクオリティに関しては、一部の特権記事(記者クラブでしか得られないような情報)以外は、ローカル支局の足で稼いだ地道な取材記事の価値を高めるしかないだろう。つまり、いまでいう地域のフリーペーパーとかと戦うことになる。しかし、ブランド力や取材力はフリーペーパーの比ではないので、そこにお金を投じてても見たい、という人は多いと思う。

かつての、テープメディアがなくなったように。
フィルムがなくなったように。
写植がなくなったように。

新聞紙もなくならざるをえない。

これは、かわいそうとか、文化の保存とか、どうとかいう問題ではない。

必要のないものは、いずれなくなる。

ただひとつ妻から苦言をもらった。たまに学校でいらなくなった新聞紙を持ってきてくださいって言われる事があるのよね…。

最後の砦が、もはやゆるい。

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About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

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