作られた都市の末路を考える

みなとみらい21ですが本文とは関係ありません

人が集まるところに都市ができたのは昔の話で、今は都市が作られて人が集まる。以前読んだ本に、場所がクリエイティブを生み出すと言った内容が書かれていたが、確かにそうだろうか?

日本には「風土」という言葉がある。その地域が持つ、自然から土地から生活までをカヴァーする言葉だ。

人工的な地域、つまり都市に風土はあるのだろうか?

主にもともと海でありそれを他の土地から運んできた土砂で埋め尽くし、その上に建物、道路、植樹などしたものに風土などあるのか?

そこの造られたものはある意味で目的を持っているが、その目的は予想通りに達せられるかは造ってからでないと分からない。
現在の都市や再開発は、こんなものを作れば人が集まる、という予想に基づき計画されている。

建築する何十階建てのビルはオフィスフロアがこれだけあるので、就業人口はこれくらいになり、建築予定のタワー型マンションは1000戸あるから住人はこれくらい。そうすると買い物に来る人がこれくらいいるので売り場面積これくらいのスーパーが必要になり、さらに交通道路網がこれくらい必要になり、近隣の駅の乗降客はこれくらいになりキャパオーバーになるのでダイヤ改正と複線化が必要になり、宿泊施設も必要となり…といった具合だ。

そうやって都市は膨張するのだが、そもそも人口自然減時代に突入した日本には膨張しようがない。今の段階は移動だけして一部が過密になり、一部が過疎化するという状況だが、今後はすべてが過疎化していく。空洞化していくのだ。

そこでひとつは造られた都市に風土は根付くのか?
私なりの答えはイエスだ。だが、現状だと全ての地域は過疎化してしまう。造られた都市も風土が根付く前に過疎化するか、陳腐化してしまうのだ。

時間が経てばそこに風土は根付くだろう。
そこで育ち、そこで良き時期を迎え、就労し、もしくは生活した記憶はすぐにはなくならないが、想い出より先に風土が陳腐化してしまう事態を招く。

何かが出来上がるからと言ってその土地がもつ風土はそう簡単に変わらない。特に島国の日本は、ノマド的な生活をしないので土着性が高い。多くの人がホームタウンを愛している。

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東京一極集中(いや大都市集中)を見直す動きが震災後に加速化している。
せまい日本だから都市は分散していてもそんなに不便はない。

だからと言って箱物行政がはびこってはいけない。自分たちに、そこを必要としている人たちが作り上げなければならない。風土にあった都市、街を展開しなくてはならない。

そもそも東京があんなに雑多なのは、雑多だから魅力があるからなのであって、東京がきれいに整備されてしまったらおもしろくない。雑多なまま人が集まり、後付け後付けで出来たので日本橋の上に高速道路を作ってしまったりしたのだ。

東京はだから魅力的なのだ。永遠に渋滞していて、ごちゃごちゃしていて欲しい都市なのだ。

対して日本の地方の風景はどこにいっても同じである。
村上龍氏が、「逃げる中高年、欲望のない若者たち」の中で、みんなUNIQLOで服を買い、サイゼリヤでパスタを食い、カッパ寿司で寿司を食い、ABCマートで靴を買うといったようなことを言っていた。※正確な引用ではありません。
この指摘は的を得ている。チェーンこそ違うが、ファミレス、ホームセンター、コンビニ、モールなど手に入るものにほとんど差はない。
しかし、今後はこれを変える必要があるだろう。
なぜならこれらにお金を落としても地域活性化にはつながらないからだ。

その都市、地域に住む人達が考えなくてはならない。
自分達の地域はどうあるべきか?を。
与えられたタワーや、モールでは風土は関係ない。
いずれ隣町にタワーやモールができれば、みなそっちへ行ってしまう。

これからの日本は地域活性化を世界に先駆けて行うべきである。
しかもグローバルに。

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About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

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