日本のロボットはなぜアトムを目指したのか?

CGロボット

ロボット兵器イメージ

それはアトムに始まったのかもしれない。
アトムは言わずとしれた核融合炉を非常にコンパクトに内包し、それを動力源としたロボットだ。

これを実現するのが、日本のロボット産業、強いてはエネルギー産業の夢となってしまった。
いや、夢として重ねられてしまったのでございます。

クーリエ・ジャポンの記事から引用すると…

日本の人型ロボットは2本足で歩き、走ることもできれば、歌い、踊り、ヴァイオリンを弾くこともできる。なのに、なぜ事故に対応するロボットがいなかったのか? それは、電力会社も規制機関も事故は起きないと信じ、技術の導入を頑に拒んできたからだ。 from THE NEW YORK TIMES

 

ご指摘の通りである。
日本はこれだけロボット産業が発達しているにも関わらず、被災地で活躍した国産ロボットはほとんど聞かない。

この理由はほかの様々なニュースやブログで紹介されているのであらためて掘り下げないのだが、簡単に言うと原発推進論が大きい故、ニュークリアパワーと戦えるロボットの必要性を訴えるとまずかったからという点だ。

そして、日本は「良いロボット」を作ることに専念させてしまった。ヒューマノイド技術が確かに発展したが、その技術力を災害に全くいかせないロボット産業となってしまったのは否めない。

他の国のようにバトルロボは作らないのはなんとなくかっこいいが(こんなのとかね↓)

日本のロボット技術をもってすればレスキューロボットはかなり優秀なものが作れているはずだった。
ロボットが踊ったり、笛を吹いたり、掃除をしたりするのは確かに有用だが、重要かどうかは今回の一件で疑問符がついてしまった。
地震が多い、津波が多い我が国にそれらに対応したロボットがどうして開発されなかったのかを見れば見るほど、今回の国難がまさに、国が巻き起こした「難=人災」だと言いたくもなる。

日本のロボットはとにかくアトムを目指した。
アトムは確かに優秀だが、ニュークリアパワーを内包していた。
それは、制御不可能なシロモノだったのだ。

世界一の堤防を築いても、自然にはかなわない。
自然と寄り添うべく生きていくべきだが、
そのかなわない牙がこちらに猛然と襲いかかってきたときに、
テクノロジーを駆使するのは人間ならでなはの抵抗力ではないか。

というか、それくらいしか自然にかなわんだろうにと。

アトムが、原発被災地で活躍する日は、来ないのだ。

 

 

Share This!

About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

WebSite Facebook Twitter Instagram Google Plus Linkedin Flickr Tumblr

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

答えを入力してください * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.