電車歴27年の私が新社会人になる人のために伝授する15の電車通勤マナーとTIPS

電車地獄へようこそ

私は電車が大好きです(鉄っちゃんではないという認識です)。
なんせ乗っているだけで目的地に着くからです。

そういう意味で快適に電車で過ごすためのこだわりとノウハウのようなものがいくつかあります。

この記事はその中でも、非常に高度な電車ユーザーノウハウが必要な「ラッシュアワー時」にフォーカスし、なおかつ、これから通勤電車デビュー(特に都市圏)する新社会人のために、私なりの知見をまとめたものであることをお断りしておきます。
参考にするのも、間違っていると思うのも自由です。

ようこそ地獄電車へ

このどこまで人生で続くのであろう通勤地獄への入り口へ立たされたフレッシャーの方々へ。
上のタイトルを実感できるようになるのはまだ少し先かもしれません。

前置きが長くなりました。一つ一つをご紹介していきましょう。

1.車両の奥へ行けばいいという幻想

これは電車ユーザー初心者にありがちなのですが、やたらと車両の奥にグイグイ入って「してやったり」というパターンです。また車内アナウンスでも「とにかく車両の奥に詰めてください」と言われたりするので奥に入る=マナーと勘違いしてしまいます。

正確には降りる駅によって適切な車内ポジションがあります。乗車する人が非常に多く、降車する人が非常に少ない駅であなたが降りなければならない場合、奥の方にいることは迷惑になるからです。自分の降りる駅の降車人数を把握し、適切な車内ポジションを導き出し、それを混雑時にキープする必要があります。

どうです?いきなり奥が深いでしょう?

2.ドア付近は逐次乗り降りすべし

上記にも関係するのですが、自分がドア付近のポジションを取ってしまった場合はやはり乗降をスムーズに行うためにも、率先して降りて、再度乗ることを推奨します。特にフレッシャーなあなたは「気が利かない」と思われがちなので、率先して乗り降りを心がけましょう。

良くある「嫌がられる行為」の一つとしてドア付近なのに「ガンとして降りない人」が挙げられます。
もちろん、その方は、上記のポジションどりも頭に入れて石のように動かないのかも知れませんが、もっとスマートにやるのであれば、乗降しつつ自分の降車駅を考慮した適切な車内ポジションへと移動していく高等テクニックをマスターしてほしいものです。

そう、電車に乗ったからと行って安息してられるほど、通勤電車マスターへの道は楽ではないのです。

3.ドア横はベテランに譲るべし

憧れのポジションであるドア横。そう、ガンと動かなくても大丈夫でありながら自分の目的のドア側であればベストポジションなドア横。しかし、このポジションを新人が取ってしまうことは危険です。

そのポジションには歴史があり、そこに居座るべくふさわしい「ぬし(マスター)」がいるかもしれません。
周りを見て、「なぜお前がそこにいる?」的な視線を感じたら素直に譲りましょう。
もちろん、して取ったり!的な表情は禁物です。公共空間なのに公共空間にあらず、それが通勤ラッシュ電車内なのです。

4.どちらのドアが開くのか頭に叩き込んでおけ

路線によっては、ほとんど開かないドア側というのがあります。これを把握しておくだけで、ポジションどりで優位に立てます。例えば、自分の乗る駅ではさほど混雑はないものの、この後地獄のような寿司詰め状態にある路線で、あなたがドア近くをキープしたい場合は、そのほとんど開かない(ねがわくば自分の降りる駅まで開かないような)ドアの近くは快適な場所になる可能性が高いです。

もちろん、逆のパターンも考慮しないといけません。自分の降りる駅では開かないドア側に寿司詰めになった場合、降りるときにひんしゅく度がアップします。

5.ドアを背にしてスマホをするな

これも新人がよくやってしまうミスです。スマホの画面を背後から見られたくないのか、ドアを背にしてスマホに集中してしまうパターンです。この場合乗車率が上がってくると「対面で押される」という最悪の事態に陥りやすくなります。その二人がうら若き女性と油の乗ったおっさんであれば、どうしても悲劇です。押す方も押される方も…。

ドア付近の人は窓側を基本向きましょう。
スマホの画面を覗かれたくない人は、フィルムを貼るなど自衛手段をきちんとしましょう。悪意のある人に覗き込まれると、このご時世危険であります。というか混んできたらスマホは素直に諦めましょう。

6.飲食は基本しない

学生の頃はさほど抵抗なく電車の中で飲み食いしてきた若者も、この通勤地獄に放り込まれたらそういうわけにはいきません。たとえ自分が「食べられるポジション」を取ったとしても、飲食は非常にリスキーです。

リスク1.飲食物をこぼしてしまう可能性がある=これは最悪の事態がどうなるか予想できるでしょう。
リスク2.匂いを振りまいてしまう=自分にとってはいい匂いでも他の人の嫌いな食べ物の匂いである可能性は否定できません。

座っておにぎりくらいならいいだろうとか、グリーン車ならとか色々な意見があると思いますが、上記2つのリスクを覚悟でやるということには間違いありません。もしあなたが大事な会議や取引を控えているのであれば、食べ物の汚れがついたシャツを先方に見せるわけにはいかないでしょう。

7.検索結果を鵜呑みにせず、3本前の電車に乗れ

最近は皆行き方をスマホの乗り換えアプリや、地図系アプリに頼ってしまいます。それはそれで駅の時刻表を眺めているよりテクノロジーを使いこなしている感があって結構なのですが…。朝の通勤ラッシュにはそれが通用しない場合が多いです。

乗っている車両の位置(もちろん車両位置を表示してくれるアプリもあります)、エスカレーターや乗り換えの複雑さ、初めて降りる駅、微妙な遅れ(1〜2分の到着遅延がその先の乗り換えを逃すなど)、1トラブルや2トラブルは当たり前と思って余裕を持ったダイヤで動くべきです。

ベテラン電車ユーザーはそれを経験値で知っていてそれを計算に入れた動きをするため、フレッシャーのあなたが、遅刻することを不思議に思うでしょう。

あなた「検索結果では何分に着くって表示されていたので…」
ベテラン「そんなの朝のラッシュアワーで通用するわけがないだろ!」

8.乗り換えがある場合、乗り換え口が一番近いドアに実は乗ってはいけない

これはフレッシャーが逆に気を利かせてしまい陥る罠の一つであり、通勤電車ユーザー中級者にもたまに見られるトラップです。

乗り換えのスピード効率を考慮するあまり、ホームの階段やエスカレーターの位置に最も近い車両のドアに乗り込んでしまうパターンです。

まず、そう考える人が多いので基本混んでしまいます。ドア近くをキープすれば良いですが激戦区なだけに、フレッシャーは苦労するでしょう。

本当のベテランユーザーは、その2つくらいズレた位置のドアでベストポジションをキープします。
実は急いでいる時もこちらが有効です。

直近のドアから降りる人があまりに多いため、結果降りるのに時間がかかってしまいます。その点、少し離れたドアであれば、空いていてベストポジションをキープでき、ドアを降りてから階段などへスムーズに移動できます。また乗る人もラッシュ時は血眼で乗り込もうとするので、そういった場所に人が集中するため、降りる人とかち合ってしまいホーム上も混雑しやすいのです。

ベテランは乗り換えや出口直近のドアは狙わない。
これが鉄則です。

9.女性専用車両の位置と時間帯を頭に刻み込んでおけ(特に男性)

急いで乗り換えて滑り込んだら女性専用車両だった。男性であれば、経験のある方も多いでしょう。また女性にとってもそういった女性専用車両に乗りたい人で混雑する、といったケースも考えられます。自分の使う路線の女性専用車両の位置と時間帯は少なくとも把握しておきましょう。また初めて使う路線でもラッシュアワーであれば知っておいて損はないでしょう。

10.通勤ルート上にあるベストトイレを把握しておけ!

ラッシュアワー時にトイレに行きたなるという事態は、地獄絵図です。その辛さを一度でも味わった人なら、その地獄っぷりが分かるでしょう。思い出すだけでPTSDになりそうです。
降りたくても降りれない、せっかく降りれたらトイレが長蛇の列。
まさに地獄です。そしてその地獄は誰にでも起き得ることなのです。備えあれば憂いなしです。
自分の通勤ルート上に、比較的降りやすく、そして空いているであろうトイレの場所を複数おさえておきましょう。こればかりは実際にトイレに行って確かめるしかありません。

  • そのトイレに個室がいくつあるのか(空いている可能性が高いか)?
  • 電車から降りた位置からすぐに行ける位置にあるか(すなわちいつも乗っている場所から)?
  • 最悪の場合、改札外まで出てもいいからその近くに公衆トイレがあるか?

ここまで調べあげ、把握するのに時間を要してでも、その地獄が発生した時の苦労に比べればなんのそのです。
新社会人は特に路線の状況を把握しきれてないと思うので、休日にでも一回ベストトイレ調査を実行しておいても損はありません。

「そんな大げさな…。」
いや、あなたはその地獄をまだ味わったことがないからそんな悠長なことが言えるのです。

11.座席前をキープしたとしても万全ではない

座席の前も電車通勤ユーザーにとっては重要なポジションです。メリットは3つです。

  1. もし降りる人がいたら座れる
  2. カバンを網棚に乗せられる
  3. すし詰めに会いにくい

ですが、1は誰しも夢見てしまう幻想です。通勤時間帯の電車の座席が空くことは滅多にありません。強いていうならば、普段通勤をしていないっぽい人の前を狙うというワザがありますがやはりレア度は非常に高いです。

2は現実的ですが、押されて自分のカバンが随分違う場所に行っちゃったな〜なんてこともあります。あと忘れて置き去りにしてしまう可能性も上がります。なので、一長一短です。

3も実は座席前は不可侵領域と思われがちですが、最悪のラッシュの場合、その領域は軽々と破られます。そして破られた時のインパクトがすごいです。座っている人に覆いかぶさってしまったり、最悪、座っている人に座ってしまうという漫画のような世界が繰り広げられます(私は長い電車ユーザー歴の中一度だけ見たことがあります。座っている人に座ってしまった人は「すみません、すみません」と何度も謝っていましたが、誰が悪いわけでもないのです)。

座席前はベテランユーザーにも時と場合によって牙をむいてくるのです。もちろんほとんどの場合はメリットが多いので、率先して取りに行って構いません。ただ、遅延などによって劇的に混雑率がアップした場合は、大変な場所になってしまうこともあるというコトを忘れては行けません。

12.カバンはコンパクトに限るが乗る前に適切なポジションへ持ち替えておけ

これはベーシックなアクションなので、新社会人もすぐに「これくらいはやりますよ」と言いったリアクションでしょうか。

基本的な技として、背中に背負うタイプのカバンは胸側に背負い直したり。両手を使えるように肩がけにし直したり。あと忘れがちなのが、イヤホンのスタンバイを電車に乗る前にしておくことでしょうか。満員になってからだとイヤホンを取り出すことすらできませんので。

同じように、ケーブル類、アクセサリー類は絡まったりすると無用なトラブルの原因になるので、だらんとしておかないようにしましょう。

13.足を踏まれるくらいは当たり前と思っておけ

これをネガティブに考えてはいけません。足を踏まれるくらいのことにいちいち腹を立てていては、この先長い通勤電車人生を乗り越えられないという意味です。

ただ、ピンヒールで踏まれて足の指を複雑骨折した人を私は身近に知っています。
ふにゃふにゃの靴は履かないようにしましょう。

もちろん、ピカピカに磨いた靴を踏まれて汚されて、不満に思わない人は少ないでしょう。
ただ、そこはあえて、キレたりしないで、降りてからささっと磨くくらいの器量が必要です。

どれだけ気をつけても、あなたが誰かの足を踏む可能性もあるのです。
スーパーラッシュを乗り越えるには、大きな心が必要なのです。小さな心であんな空間にいたら、無法地帯になってしまいます。

14.必殺技!揺れに強い、足の外側に力を入れる!

これは以前とあるテレビで見たのですが、肩幅よりちょい広めに足を開いて(その時足はまっすぐ)、足の外側に力を入れると結構揺れに耐えられるという優れ技なんです。
私はつり革を利用できない状況でよく使います。
どんだけ効果があるかは、まあ試して見てください。

とはいえ、揺れの具合、ポジション、荷物の状況などでこの揺れへの耐性は変わってくるので万能ではありません。というかラッシュアワーは揺れてもビクともしないくらい寿司詰めなので、ちょっと空いている時の技として覚えておいておく程度で。

この電車の揺れにどうやったら倒れにくくなるのかという記事は他にもいくつかあるのでググってそちらをどうぞ。

15.大幅なダイヤ乱れは、もはや遅刻せよ

これは、ある意味昭和な仕事観が影響して来てるとも言えましょう。「社会人なら這ってでも会社に来い!」というような感覚です。
そんな今時…、と思われるかもしれませんが、この感覚が結果として、「人身事故が起きた時の舌打ち」などにつながってきているのだと思います。

また、大雪や強風などで電車のダイヤが乱れると分かっていても、電車に必死に乗ろうとしてしまう現象に拍車をかけるのです。
それを見越して早めの電車(一本や二本早めではないですよ、1時間くらい早めです)に乗ろうというのは、通勤電車ユーザーの鏡です。
ですが、「台風くらいでビジネスをストップしてどうする?」的な考えはもう古いです。

しかし、不測の事態でダイヤが大幅に乱れることに対しての電車ユーザーの不満たるやないでしょう。普段からギリギリな状態で耐えているのに、そういった遅延時のストレス指数アップたるや尋常ではありません。しかも近年路線同士の乗り入れが相次ぎ、ダイヤが乱れやすくなっています。

そんな時にベテラン電車ユーザーなら「降りる」または「乗らない」という勇気ある決断をします。
そもそも遅れると超大事な取引が完了しない、社運をかけた一大事だ!という人は代表取締役CEOでもない限り、ほとんどないはずです(そんな人は満員電車に乗らないですが)
それをベテラン電車ユーザーなら悟っているのです。

満員電車でヒーコラ言ってる新社会人が遅刻したぐらいで何か大きな影響があるような仕組みで世の中回っていませんのでご安心ください。

素直に遅刻してください。
それが世の中のためです。

気づけば約6000字。長いエントリーになってしまいました。

長い電車生活。見ようによっては地獄ばかりではないでしょう。
以上が、私が独自に磨いた、長い通勤電車地獄を生き抜くためのノウハウです。

新社会人の皆さんの一助になれば、これ幸いでございます。

「え?うちの会社は出勤しなくてもいいっていうルールですよ」
いえいえ、まだまだ「這ってでも出社しろ!」会社は多いのです。
でなければ大雪の朝のラッシュアワーは説明できません。

以下、このネタ一本で記事にするほどのことでもないけど、このエントリーに関連した駄文です。

参考:電車の中での化粧はNGか?

私は、これに関していいも悪いも言うつもりはありません。男性でいうところの、電車の中でネクタイを締めるのとどっこいどっこいだと思っています。

見知らぬ人の前で、みっともないと思われるか、知っている人の前で恥をかかないために化粧をするのとどっちがいいですか?と言われて天秤にかけるようなもの、それ以上、それ以下でもないです。

また、実際にはこの電車内化粧というワザは、フレッシャーや新社会人にはそもそも高等技術であってやりたくても出来ないと思います。ベテラン電車ユーザーの中には、たったまま、しかも混雑した車内で化粧をやってのけるという方もおられます。

参考:快適な電車通勤のために職場を選ぶと言う事前対策

これはもう就職してしまった人たちにはどうしようもないのだが、あえて下り電車通勤できる場所に就職するという選択肢もあります。もしくは始発駅で通える会社を狙う、といった具合に。
電車ユーザー歴も長くなるとこういったことも考えるようになるのです。
通勤生活はこの先も長いのです。ストレスや疲労は若いうちはいいでうsが、確実にあなたの命を蝕んでいくのです。

あえて下り電車通勤。やってみてください。

ちなみに、始発駅より一つ前から乗って折り返して始発電車に乗り換えるという技は、定期区間外乗車となって、不正乗車となるので気をつけましょう。やるなら正々堂々とその区間定期を購入してほしいものです。

一人暮らしで身軽な方であれば、電車通勤を快適にするために住まいを変えると言う選択肢もあっていいと思います。それくらい電車通勤はキツい修行の場なのです。

参考:Suic(交通系非接触型ICカード)に3000円以上チャージしてはいけない

さて学生時代から電車通学は多少なりともこなしてきたよ、と言うフレッシャーズの方がたにも、やはりまだまだ本格的な通勤ラッシュ地獄には、その体験は程遠いものでしょう。

新しく定期乗車区間が刻まれたSuicaやPASMO(関東地方の方ですと)を持って、調子に乗ってしまい、ついついコンビニやキオスクなどでどうしようもないジャンクフードを買ってしまわないためにも、交通系非接触型ICカードにやたらとお金を入れておくのはやめましょう。

そもそもチャージというのは使うかどうかもわからないお金を、もう使ってしまったことにしてしまうという前払いであり、よほどお金に余裕がある人以外やってはいけない行為なのです。

それをさも、支払いがスマートだとか小銭をチンタラ探している姿がトロくてみっともないとかいうイメージ操作によって、前払いを押し進められてしまっているだけなのですから。

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About Ryosuke Yamaguchi

いつも次を考えているmaltimanこと山口良介です。maltimanというHNでネットには昔からいます。ホントノ株式会社の代表をはじめ、野良IT、みどりの鳥、みどりーむネクスト、などいろいろやっています。

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